こんにちは、山本です。
日の丸薬局では、月に1度全店の社員が集まり、合同勉強会を行っています。
今回は「ストレスによるイライラ」をテーマに勉強会を行いました。
季節の変り目であるこの3月からの数か月は、気候や気温の差、環境の変化、花粉や人間な関係などのイライラしやすい状況が多い、厄介な時期です。
また、人によってイライラする基準が違い、個人でもイライラする時としない時があるなど、非常にデリケートな問題でもあります。
では、どういう時に人はイライラするのか?というと、やはりストレスを受けているときが圧倒的に多く見受けられます。
自覚できる人間関係や花粉症などのストレスもあれば、自覚できない気圧の変化やホルモンバランスの乱れなど、様々です。
これらのストレスに対して、どうすればイライラしないようにできるのでしょうか。
それは「ストレスを溜めずに健やかな心身を保つ」ことです。
中医学的に、ストレスと密接な関りがあるのは、五臓の「肝」です。
肝の働きが低下すると、「気(エネルギー)」の巡りが滞ってストレスをうまく発散できず、イライラや憂鬱などの精神不調が起こりやすくなります。
中医学では、「心身一如」と言って“心と身体は一つのもの”と考えます。
そのため、イライラやストレスも、体質を整えることから改善できると考えています。
ご自身、ご自宅でできることは、やはりリラックスすること。
好きなことや趣味を持つのも非常に有効です。
ストレスの原因をなくすことは現代社会では難しい事なので、発散してリフレッシュするわけです。
あとは、柑橘系などの香りのある食べ物がおすすめです。
ハーブティーやみかん、玉ねぎなどはご家庭でも手軽にお試しいただけると思います。
もちろん漢方薬でも対処可能です。
怒りっぽくなったり顔が火照ったりする「過剰な熱タイプ」のイライラには
加味逍遙散顆粒、柴胡加竜骨牡蛎湯がおすすめです。
上に上がった熱を冷まし、イライラを抑えてくれます。
不安感や悩んで眠れない、めまいなど「疲れやすい気血不足タイプ」には
婦宝当帰膠、心脾顆粒はいかがでしょうか。
ホルモンバランスを整え、血液を増やして疲れを取り、精神を整えてくれます。
そして落ち込みややる気が出ないなどの「身体が冷える陽気不足タイプ」には
参茸補血丸、参馬補腎丸をお試しください。
いわゆる補腎を行い、体を温めて元気にしてくれます。
今回は3つの症状に合わせて漢方薬をご紹介しました。
また勉強会を行い、皆様にお伝えできることがありましたら随時お知らせします。
今回ご紹介した症状や漢方薬のご質問等、お待ちしております!