「キンキンに冷えたビールでの晩酌が楽しみ」
という声も多いこの時期、
ビール、ゴーヤチャンプルー、ピーマンなど、夏のおいしさに
共通の味覚が「苦み」です。
漢方では、四季それぞれに関係の深い「味」があり、
夏は「苦み」の季節です。
苦みは体の熱感を取る働き(清熱作用)があり、
暑さで火照った体を冷まします。
夏に苦みを美味と感じるのはこのためです。
また、苦みは「心(しん)」に働く味、心は暑さを苦手とし、
苦みによるクールダウンを必要とします。
薬で言えば、牛黄や黄連は苦みを持ち、心の熱感を取り除きます。
一方、秋冬も苦みを摂り続けると、
体を冷やし胃腸不振や下痢につながります。
冷たい飲食物ばかりに偏らず、適度な苦みを楽しみながら、
夏を元気にお過ごし下さいね。